QucsStudio 回路シミュレータで高周波回路を解析したのちにs-parameterのデータをエクスポート(Export)する方法についてです。
解析したSパラデータは、タッチストーン形式のデータでエクスポートします。タッチストーン形式と書いてありますが、お作法(ルール)に従って、書かれているだけでテキスト形式で書かれていますのでWindowsアクセサリにあるメモ帳、ワードパッド、ワード、エクセルで開いて、内容を見ることが出来ます。
前回の記事で使った2mの1/4λホイップのデータで簡単に説明します。まずは、QucsStudioを起動して前回のProjectを開き、解析(simulation)します。
解析(simulation)を実行し、同プロジェクトを開くと回路と同じ名称の拡張子が.datのファイルがDatasets内に生成される。
datファイルが生成されていれば、s-parameterのデータファイルを作ることが出来ます。簡単に説明します。
datファイルの部分にマウスで右クリックでメニューが現れる。
”Export to SnP”をマウスで選択し、左クリックするとs-parameterのSnPが生成される。
プロジェクトメニューのOthers下にxxx.s2pが出来上がっている。
S-para(タッチストーン)データのある場所は、このプロジェクトを作った場所に格納される。
このままでも良いのですが、今回のシミュレーションは、アンテナのシミュレーションのS-parameter解析ですのでDUT(被測定物)の試験ポートは1つしかないのでSnPの小文字の”n”は、ポート数(S11)であるので”S2P”ではなく、”S1P”が正しいので名前(拡張子)を変更する必要があります。
xxx.s2pァイルの部分にマウスで右クリックでメニューが現れるのでRenameをクリックする。
Renameのダイアログボックスが現れるので拡張子をs1pに変更してRenameボタンをクリックで終了。
これでいつでもSパラデータを他の高周波シミュレーション用アプリで整合回路や加工ができます。
今回は、QucsStudioのS-parameter(タッチストーン(ToutchStone))の出力方法について記事にしましたが、もう少し記事にしたいと思います。
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